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人工股関節置換術

人工股関置換術とは、股関節を人工のものにすげ替えてしまう手術のことです。

股関節は全体重の数倍という力がかかることもある過酷な関節です。
正常な状態であれば太い骨で支えられているため、特に支障はないのですが、大腿骨頭がはまっているくぼみである骨盤側の臼蓋が生まれつき浅い、形成不全と呼ばれる状態だと、ちょっとした衝撃でも脱臼してしまったり、あるいは普段から脱臼気味(亜脱臼)で、大腿骨頭にある軟骨が削れてしまったり、あるいは大腿骨頭が変形してしまったりすることもあります。

さらに老人になると、骨がもろくなるため、ちょっとしたショックで大腿骨頸部が骨折してしまうこともあります。
若いうちなら治しようもありますが、老人になってくると、接合してもつながらないことも多く、人工股関節置換術が行なわれるケースが増えてきます。

人工股関節置換術と日常生活動作

人工股関節置換術を行なった後の日常生活動作はどの程度の不自由さになるのか不安に思っている人もいると思います。

しかし、実際には人工股関節置換術後の日常生活は快適になることのほうが圧倒的に多いようです。
というのも、人工股関節は、股関節を形成する大腿骨と骨盤の両方の部分を置き換えてしまう手術のため、手術が成功すれば、今まで動きづらかったり、動く範囲が狭かった関節がスムーズに動くようになります。

ただし、これは人工股関節置換術とその後のリハビリがうまくいった場合です。
難しい手術のため、失敗することもあります。
その場合は、ちょっとした衝撃で脱臼しやすくなったりします。

しかし従来は医師の経験が頼りだった手術も、現在ではコンピューターによるナビゲーション技術が発達しており、高い確率で完全な成功を収めるようになってきました。

人工股関節置換術の看護

人工股関節置換術の患者さんの看護には、いくつかの気をつけるべき事柄があります。
まず、最大2ヶ月にわたってギプス固定する可能性があるため、ギプス障害に気をつける必要があります。
また、通常のギプス障害の他、手術によるむくみが生じることで患部が圧迫され、循環障害を発生させる可能性もあります。
これは変形性股関節症などでの手術よりも、交通事故などにおける股関節後方脱臼に伴う股関節骨折などの場合により顕著です。
また、歩行機能がしばらくうしなわれますので、筋力低下による転倒の危険性も捨てきれません。
以上のようなことに気をつけつつ、老人が大きな手術を受けることになるため、メンタルヘルスにも十分なケアが必要です。


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